はじめに
赤ちゃんの健やかな成長を願うパパママにとって、**ベビージム（プレイジム）**は注目したいアイテムの一つです。ねんねの時期から使える知育玩具として、五感を刺激し運動機能の発達をサポートしてくれます。
しかし、「どのベビージムを選べばいいの？」「本当に必要なの？」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、幼児教育・知育を検討中のパパママに向けて、ベビージムの選び方からおすすめ商品まで徹底解説します。赤ちゃんの発達段階に合わせた最適なベビージム選びで、楽しい親子時間を過ごしましょう。
ベビージムとは？基本的な知識
ベビージムの定義と特徴
ベビージムとは、アーチ状のフレームにおもちゃやメリーが吊り下げられた、新生児から使える知育玩具です。「プレイジム」や「アクティビティジム」とも呼ばれ、赤ちゃんが仰向けやうつ伏せの状態で遊べるよう設計されています。
いつから使える？対象年齢について
- 新生児（0か月）～：視覚刺激として
- 生後3か月頃～：手を伸ばして触る遊び
- 生後6か月頃～：お座りでの遊び
- 1歳以降：つかまり立ちや歩行練習のサポートとして
多くのベビージムは0歳から3歳頃まで長期間使用できるため、コストパフォーマンスの高い知育玩具といえます。
ベビージムがもたらす5つの発達効果
1. 五感の刺激と脳の発達促進
脳の発達が3歳までに80％を遂げるということから、お誕生から3歳までに五感を刺激する遊びをすることで、この脳の発達をサポートしてあげたいと専門家も指摘しています。
視覚刺激
- カラフルな色彩で色覚の発達を促進
- 動くおもちゃで追視能力を向上
- 生後間もない赤ちゃんは、白・黒・グレーの3色しか認識できません。その後、赤を識別できるようになり、黄・オレンジ・緑と月齢が進むにつれて徐々に認識できる色が増えていきます
聴覚刺激
- ラトルやメロディで音感を育成
- 異なる音質で聴覚の発達をサポート
触覚刺激
- 様々な素材で触覚を発達
- 歯固めで口腔感覚を刺激
2. 運動機能の発達
手を伸ばしたり足で蹴ったりしながら全身を使って遊べるので、運動機能の発達も促せる効果があります。
- 微細運動：つかむ・引っ張る動作の練習
- 粗大運動：手足を動かす全身運動
- 協調性：目と手の協調動作の発達
3. 認知能力の向上
- 因果関係の理解：「触ると音が鳴る」という学習
- 空間認識：距離感や位置関係の把握
- 集中力：一人遊びによる集中力の向上
4. 情緒の安定
ベビージムのメリットは、赤ちゃんが自分で遊びを見つけてくれることにより、以下の効果が期待できます。
- 一人遊びによる自立心の育成
- 探索行動による好奇心の発達
- 成功体験による自己肯定感の向上
5. 親の負担軽減
- 家事中の安全な遊び場として活用
- ぐずり対策としての効果
- 親子のコミュニケーションツールとして
ベビージムの選び方｜7つの重要ポイント
1. 素材で選ぶ：3つのタイプを比較
布製ベビージム
メリット
- やわらかい素材のものが多く、当たったときの衝撃が少ないので、顔の上におもちゃを落としたりポールに体をぶつけたりしてもケガをしにくい
- 洗濯機で洗えるため衛生的
- プレイマット付きが多い
デメリット
- 乾燥に時間がかかる
- 型崩れの可能性
おすすめな人
- 安全性を最重視する方
- 新生児期から使いたい方
プラスチック製ベビージム
メリット
- サッとふき取るだけで汚れを落とせるので、布製のように洗濯して干す手間がかかりません
- 軽量で移動しやすい
- 多機能な仕掛けが豊富
デメリット
- 硬い材質による安全性の懸念
- 組み立てが複雑な場合がある
おすすめな人
- お手入れの簡単さを重視する方
- 多機能を求める方
木製ベビージム
メリット
- 装飾の少ないナチュラルなデザインが多いので、部屋になじむものを見つけやすい
- 耐久性が高く長期使用可能
- 環境に優しい自然素材
デメリット
- ベビージムのなかでは高価格の商品が多い
- 重量があり移動が困難
おすすめな人
- インテリア性を重視する方
- 長期使用を考える方
2. マットの有無で選ぶ
マット付きタイプ
- すぐに使える利便性
- 床の冷たさから赤ちゃんを守る
- 洗濯可能で衛生的
マットなしタイプ
- 省スペースで設置可能
- バウンサーやハイローチェアに取り付け可能
- 持ち運びに便利
3. おもちゃの種類と仕掛け
必須の仕掛け
- ラトル：聴覚刺激と握る練習
- 鏡：自己認識の発達
- 歯固め：口腔期のサポート
- 異素材おもちゃ：触覚の発達
発展的な仕掛け
- 音楽機能：リズム感の育成
- ライト機能：視覚刺激の強化
- 取り外し可能おもちゃ：成長に応じた遊び方
4. 安全性の確認
重要な安全基準
- ST認証：一般社団法人日本玩具協会の安全基準
- CE認証：ヨーロッパの安全基準
- 誤飲防止設計：小部品の安全性
チェックポイント
- 角の丸み加工
- 塗料の安全性（非毒性）
- 部品の取れにくさ
5. サイズと設置場所
設置場所別の選び方
| 設置場所 | 推奨サイズ | 注意点 |
|---|---|---|
| リビング | 大型（90cm以上） | 来客時の移動性 |
| 寝室 | 中型（70-90cm） | 夜間の使用を考慮 |
| 和室 | マット付き | 畳の保護 |
6. 月齢に応じた機能
新生児期（0-3か月）
- 視覚刺激重視
- 音楽機能
- 低い位置の設定
乳児期（3-6か月）
- 手の届く位置のおもちゃ
- 握る・引っ張る遊び
- 多様な触感
幼児期（6か月以降）
- お座り対応
- 取り外し可能おもちゃ
- 知育要素の充実
7. 価格帯と品質のバランス
価格帯別の特徴
| 価格帯 | 特徴 | 代表的な素材 |
|---|---|---|
| 3,000-8,000円 | 基本機能重視 | 布製・プラスチック製 |
| 8,000-15,000円 | 多機能・高品質 | プラスチック製・木製 |
| 15,000円以上 | プレミアム品質 | 木製・海外ブランド |
【素材別】おすすめベビージム15選
布製ベビージム おすすめ5選
1. スキップホップ ツリートップフレンズ アクティビティジム
価格帯：8,000-12,000円
特徴
- おしゃれなパステルカラーデザイン
- 洗濯機で洗えるマット
- 5つの取り外し可能おもちゃ
おすすめポイント
- インスタ映えするデザイン性
- 長時間遊べる豊富な仕掛け
- 安全性の高い布製
2. フィッシャープライス あんよでキック！感覚が育つ4WAYバイリンガル・ピアノジム
価格帯：6,000-9,000円
特徴
- 足で蹴って遊べるピアノ機能
- 日本語・英語のバイリンガル対応
- 4WAYで長期使用可能
おすすめポイント
- 運動機能の発達に最適
- 早期英語教育にも対応
- 成長に応じた使い分け
3. タカラトミー くまのプーさん えらべる回転 6WAYジムにへんしんメリー
価格帯：8,000-12,000円
特徴
- ベッドメリーからベビージムまで6WAY
- くまのプーさんの癒し系デザイン
- 回転機能で視覚刺激
おすすめポイント
- 新生児から長期使用可能
- 場所を選ばない多機能性
- キャラクターの安心感
4. Nattou プレイマット
価格帯：10,000-15,000円
特徴
- ベルギー発の専門ブランド
- 幼児発育専門家デザイン
- 上質な素材と縫製
おすすめポイント
- 欧州の安全基準クリア
- 専門家による設計
- 長期使用に耐える品質
5. 日本育児 はらぺこあおむし アクティビティプレイジム
価格帯：5,000-8,000円
特徴
- 人気絵本キャラクター
- カラフルで視覚刺激抜群
- コンパクトな設計
おすすめポイント
- 親しみやすいキャラクター
- コストパフォーマンス良好
- 省スペース対応
プラスチック製ベビージム おすすめ5選
6. ピープル うちの赤ちゃん世界一 スマート知育ジム&ウォーカー
価格帯：8,000-12,000円
特徴
- 折りたたみ可能なスマート設計
- ジムからウォーカーまで変身
- 新生児から使用可能
おすすめポイント
- 省スペース収納
- 成長に応じた2WAY使用
- 安全な国産品質
7. マテル フィッシャープライス レインフォレスト指遊びミュージカルジム
価格帯：7,000-10,000円
特徴
- 20分間の音楽機能
- ジャングル動物のかわいいデザイン
- 取り外し可能おもちゃ5個
おすすめポイント
- 音楽による聴覚刺激
- 豊富な遊びのバリエーション
- 世界的ブランドの安心感
8. Kids2 5-in-1 ヨアウェイ ボール プレイジム
価格帯：12,000-18,000円
特徴
- ボールプールにも変身
- 5通りの遊び方
- アメリカ発の知育玩具
おすすめポイント
- 多機能で長期使用可能
- ユニークなボールプール機能
- 海外品質の高い安全性
9. アガツマ アンパンマン 8WAYウォーカーまでへんしん！よくばりメリー
価格帯：10,000-15,000円
特徴
- アンパンマンの人気キャラクター
- 8WAYの多機能設計
- 日本製の高品質
おすすめポイント
- 子どもに大人気のキャラクター
- 成長に応じた長期使用
- 安心の日本製品質
10. ブライトスターツ プレイフル パルズ プレイジム
価格帯：6,000-9,000円
特徴
- アメリカの知育玩具ブランド
- カラフルで楽しいデザイン
- 取り外し可能おもちゃ多数
おすすめポイント
- 海外基準の高い安全性
- 豊富な知育要素
- コストパフォーマンス良好
木製ベビージム おすすめ5選
11. セレクタ社 タボリニ
価格帯：15,000-20,000円
特徴
- ドイツ製の高級木製ベビージム
- 無害な天然塗料使用
- シンプルで美しいデザイン
おすすめポイント
- 最高品質の木製玩具
- 環境に優しい自然素材
- 一生使える耐久性
12. ホップル ベビージム 木製
価格帯：12,000-18,000円
特徴
- 日本製の高品質木製
- 歯固め3個付属
- コンパクトに折りたたみ可能
おすすめポイント
- 安心の日本製品質
- 機能性とデザイン性の両立
- 省スペース対応
13. ボーネルンド 木のベビージム
価格帯：18,000-25,000円
特徴
- 知育玩具専門店の高級品
- ヨーロッパ安全基準クリア
- 美しい木の質感
おすすめポイント
- 専門店ならではの品質
- インテリアとしても秀逸
- 長期使用可能な投資価値
14. ファーン社 ベビーマット・テディ
価格帯：15,000-20,000円
特徴
- ドイツの老舗玩具メーカー
- テディベアのかわいいデザイン
- マット一体型
おすすめポイント
- ヨーロッパ伝統の品質
- 愛らしいキャラクター
- マット付きの利便性
15. MamimamiHome ベビージム 木製ナチュラル
価格帯：8,000-12,000円
特徴
- 天然木のナチュラルデザイン
- ベビーカー取り付け可能
- コストパフォーマンス重視
おすすめポイント
- 木製としては手頃な価格
- 持ち運び対応
- シンプルで飽きのこないデザイン
月齢別｜ベビージムの活用方法
新生児期（0-3か月）
発達の特徴
- 視力は約30cm先まで
- 白・黒・赤の認識
- 反射的な動き
活用方法
- ゆっくりとした動きで視覚刺激
- コントラストの強い色を重視
- アーチの飾りを見せて楽しんだり、パーツを使って声をかけたりしてみて
おすすめ機能
- 音楽・メロディ機能
- ゆっくり回るモビール
- 高コントラストの色使い
乳児前期（3-6か月）
発達の特徴
- 目で物を追う追視能力の発達
- 手を伸ばして掴む動作の開始
- 寝返りの練習
活用方法
- 手で物を軽く握るようになったら、パーツに触れて遊びましょう
- 引っ張る・握る動作の練習
- 音の出るおもちゃで因果関係の学習
おすすめ機能
- 取り外し可能おもちゃ
- 様々な触感のアイテム
- 音の出る仕掛け
乳児後期（6-12か月）
発達の特徴
- お座りの完成
- ハイハイの開始
- 物をつまむ細かい動作
活用方法
- おすわりをしたり、はいはいで移動できたりするようになると視界が開け、赤ちゃんが興味をもつ対象も広がります
- ベビージムを立ち上がりの支えとして活用
- おもちゃの取り外しで遊びの幅を拡大
おすすめ機能
- つかまり立ち対応の頑丈さ
- 知育要素の豊富さ
- 成長に応じた高さ調整
よくある質問｜ベビージムについて
Q1. ベビージムは本当に必要ですか？
A. ベビージムは必須アイテムではありませんが、以下のメリットがあります：
- 赤ちゃんの五感刺激と発達促進
- 一人遊びによる親の負担軽減
- 遊べる期間も長く、多くの商品が0歳から3歳ごろまで使用できるコストパフォーマンス
Q2. いつから使い始めるのがベストですか？
A. **新生児期（生後すぐ）**から使用可能です。最初は視覚刺激として、成長に応じて徐々に触る遊びへと発展させていきます。
Q3. 安全性で注意すべきポイントは？
A. 以下の点を確認しましょう：
- ST認証やCE認証などの安全基準
- 小部品の誤飲防止設計
- 塗料の安全性（非毒性）
- 組み立ての安定性
Q4. お手入れ方法は？
A. 素材別のお手入れ方法：
布製
- 洗濯機での丸洗い可能（商品による）
- 部分洗いでシミ取り
プラスチック製
- アルコール系除菌シートで拭き取り
- 水拭き後の完全乾燥
木製
- 乾いた布での乾拭き
- 水気は厳禁
Q5. レンタルと購入、どちらがおすすめ？
A. それぞれのメリット：
レンタル
- 初期費用を抑えられる
- 赤ちゃんの好みを確認できる
- 使用期間が短い場合に最適
購入
- 長期使用でコスト削減
- 衛生面での安心感
- 兄弟姉妹での使い回し可能
ベビージムは購入よりもレンタルが断然おすすめのアイテムです。おもちゃは赤ちゃんによって興味を持つものが異なりますという専門家の意見もあるため、初回はレンタルで試してから購入を検討するのも一つの方法です。
ベビージム選びで失敗しないための3つのコツ
1. 成長段階を見据えた選択
単に現在の月齢だけでなく、1-2年後の使用シーンも想像して選びましょう。多機能型やパーツの取り外しが可能なタイプは、長期間活用できます。
2. 設置環境に合わせたサイズ選択
リビングの広さや普段の生活スタイルに合わせてサイズを選択。収納スペースも考慮に入れることが重要です。
3. 赤ちゃんの性格・好みの観察
活発な赤ちゃんには音や動きの豊富なタイプ、敏感な赤ちゃんにはシンプルで刺激の少ないタイプが適しています。
まとめ
ベビージムは、赤ちゃんの健やかな発達をサポートする優秀な知育玩具です。五感の刺激から運動機能の発達まで、幅広い効果が期待できます。
選び方のポイント
- 素材：安全性と手入れのしやすさを重視
- 機能：月齢に応じた適切な仕掛け
- サイズ：設置環境に合わせた選択
- 予算：長期使用を考慮した投資価値
おすすめの購入タイミング
- 妊娠後期から出産準備として
- 生後1-2か月の一人遊び開始時期
- お座りができるようになった頃の買い替え
赤ちゃんの個性や成長段階に合わせて最適なベビージムを選び、楽しい親子時間を過ごしてください。知育玩具としてのベビージムが、お子様の豊かな発達のお手伝いとなることを願っています。
参考文献・調査データ
- フィッシャープライス公式サイト「五感刺激の重要性について」
- 一般社団法人日本玩具協会「玩具安全基準」
- たまひよ「赤ちゃんの五感遊びについて」
- 各製品メーカー公式情報
