幼児期の英語教育において、英語絵本は最も効果的で楽しい学習ツールの一つです。文部科学省が小学校英語教育を必修化する中、早期英語教育への関心が高まっており、多くの保護者が「どの英語絵本を選べばよいか」悩んでいます。
この記事では、幼児教育・知育の専門家が厳選した英語絵本を年齢別にご紹介し、効果的な読み聞かせ方法から購入のポイントまで詳しく解説します。
なぜ幼児期に英語絵本が効果的なのか?
英語絵本の3つの効果
1. 自然な英語習得 幼児期は言語習得の「黄金期」と呼ばれ、母語と同じように自然に英語を吸収できます。想像力や言語能力が高まり、感情豊かになるなどその効果が期待されている読み聞かせは、英語でも同様の効果が期待できます。
2. 音韻認識の向上 英語特有のリズムや音に慣れ親しむことで、将来の発音やリスニング力の基礎が築かれます。
3. 親子のコミュニケーション強化 読み聞かせを通じて、親子で英語に触れる楽しい時間を共有できます。
年齢別おすすめ英語絵本ランキング
【0~1歳】初めての英語に触れる絵本
この時期は音やリズムを楽しむことが重要です。
順位 | 絵本タイトル | 特徴 | 価格目安 |
---|---|---|---|
1位 | Twinkle, Twinkle, Little Star | 馴染みのある歌で親しみやすい | ¥800~ |
2位 | Pat the Bunny | しかけ絵本で触覚も楽しめる | ¥1,200~ |
3位 | Goodnight Moon | 寝かしつけに最適な音楽的リズム | ¥1,000~ |
0~1歳のポイント:
- 小さい子でも楽しめるように、シンプルな絵が描かれているので、まだ視力が未発達の2歳までの子には特におすすめです
- 音やリズムを重視した選択を
【2~3歳】言葉と絵を結びつける絵本
語彙が爆発的に増える時期です。繰り返しのフレーズが効果的です。
特におすすめ Top5
1位:Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
- 作者:Bill Martin Jr. / Eric Carle
- 特徴:同じフレーズの繰り返しでリズムよく読める人気の絵本
- 学べる要素:色・動物・基本フレーズ
2位:Where’s Spot?(コロちゃんはどこ?)
- しかけ絵本で参加型読み聞かせが可能
- 定番すぎて他の絵本と入れ替えようか悩むほど、ファースト英語絵本としては申し分ない
3位:The Very Hungry Caterpillar
- エリック・カールの代表作
- 曜日・食べ物・数字を学べる
4位:Dear Zoo
- 動物の名前と特徴を学習
- しかけで楽しさ倍増
5位:Hop on Pop
- Dr. Seussのシンプルな韻踏み絵本
- フォニックスの基礎作りに最適
【4~5歳】ストーリーを楽しむ絵本
この年齢では、少し長めのストーリーも理解できるようになります。
おすすめストーリー絵本
1. Chicka Chicka Boom Boom
- アルファベット学習の決定版
- 鮮やかなイラストレーションと「Chicka Chicka」の繰り返しが楽しくて子どもは何度も読みたくなる
2. Five Little Monkeys Jumping on the Bed
- 数の概念と韻を学習
- 参加型で楽しめる
3. The Wheels on the Bus
- 歌いながら読める
- 乗り物好きの子どもに人気
4. If You Give a Mouse a Cookie
- 因果関係を学べるストーリー
- 他愛もないストーリーですが、テンポがよく、オチもあって楽しく読める
5. Llama Llama Red Pajama
- 寝る前の読み聞かせに最適
- 感情表現が豊富
英語絵本の効果的な選び方
1. 子どもの興味に合わせる
- 動物好き:Where’s Spot?, Brown Bear
- 乗り物好き:The Wheels on the Bus, Freight Train
- 音楽好き:Twinkle Twinkle Little Star, Five Little Ducks
2. 難易度を段階的に上げる
レベル | 特徴 | 適用年齢 | 語数目安 |
---|---|---|---|
入門 | 繰り返し多い・単語中心 | 0~2歳 | 20語以下 |
初級 | 簡単な文・予測可能 | 2~4歳 | 50~100語 |
中級 | ストーリー性あり | 4~6歳 | 100~300語 |
3. しかけ絵本の活用
しかけがあったり、触り心地が楽しい絵本だと、赤ちゃんの食いつきが全然違います
おすすめしかけ絵本:
- めくるタイプ:Where’s Spot?, Dear Zoo
- 触るタイプ:Pat the Bunny, That’s Not My…シリーズ
- スライドタイプ:Brown Bear(Lift-the-Flap版)
読み聞かせのコツと注意点
効果的な読み聞かせテクニック
1. 感情を込めて読む
- 声の高低をつける
- キャラクターごとに声を変える
- 声の抑揚や、一呼吸おくところを工夫して読むと子どもたちもさらに興味を持って聞いてくれる
2. 繰り返しを大切に
- 同じ絵本を何度も読む
- 繰り返し出てきた言葉や絵は印象に残りやすく、音を真似ながら新しいことをたくさん学んでいきます
3. 参加型読み聞かせ
- 「What color is this?」などの質問を入れる
- 動作を一緒にする
- 予測させる「What comes next?」
読み聞かせの注意点
無理は禁物 0歳児だと、最後まで読めなくて当たり前です。読んでる途中でどっか行っちゃうし、聞いてるのか聞いてないのか正直わかりません
継続が大切
- 毎日決まった時間に読む
- 短時間でも継続する
- 子どものペースに合わせる
英語が苦手な保護者向けサポート
発音が不安な場合の対策
1. 音源付き絵本の活用
- CDつき絵本を選ぶ
- YouTubeの読み聞かせ動画を活用
- 親子でリーディング、リスニング、スピーキングのレベルアップをしていくためには、nativeの発音をインプットできる、音声付きの絵本を活用することもおすすめです
2. 完璧を求めない 発音を気にするよりも、母の声で読んであげることが、言語習得の面でも有利であり、かつ「親子の絵本タイム」という日々の思い出を重ねることができる
3. 一緒に学ぶ姿勢
- 親子で英語を楽しむ
- 間違いを恐れない
- おうちの方の英語の発音が完璧ではなくても、英語絵本の読み聞かせはおすすめです
購入前に知っておきたいポイント
絵本の形式選び
アメリカの絵本は形式・サイズが豊富です。同じ絵本でもボードブック、ハードカバー、ペーパーブックとか色々あります
形式 | 特徴 | 適用年齢 | 価格 |
---|---|---|---|
ボードブック | 厚紙で丈夫・幼児向け | 0~3歳 | 高め |
ハードカバー | 長期保存向け | 3歳~ | 中程度 |
ペーパーバック | 軽くて持ち運び便利 | 4歳~ | 安め |
お得な購入方法
1. セット購入
- シリーズものはセットが割安
- 人気作家のコレクションセット
2. 中古市場の活用
- メルカリ・ブックオフなどを活用
- 状態の良いものを選ぶ
3. 図書館の利用
- まずは図書館で試し読み
- 気に入ったものを購入
英語絵本活用の発展的な方法
多読への展開
段階的な進め方:
- 暗唱段階:絵本を覚えて言える
- 音読段階:文字を追って読める
- 多読段階:自分で新しい本を読める
関連活動の提案
1. アート活動
- 絵本の絵を真似して描く
- 登場キャラクターを作る
2. 歌と踊り
- 絵本の内容を歌にする
- 身体を動かして表現
3. ごっこ遊び
- 絵本の場面を再現
- 登場人物になりきる
おすすめ英語絵本シリーズ
Eric Carle(エリック・カール)シリーズ
- The Very Hungry Caterpillar
- Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
- From Head to Toe
- The Very Busy Spider
Dr. Seuss(ドクター・スース)シリーズ
- Hop on Pop
- Green Eggs and Ham
- The Cat in the Hat
- One Fish Two Fish Red Fish Blue Fish
Sandra Boynton(サンドラ・ボーイントン)シリーズ
- Moo, Baa, La La La!
- The Going to Bed Book
- Barnyard Dance!
まとめ:英語絵本で豊かな言語体験を
幼児期の英語絵本は、単なる英語学習ツールではありません。親子の絆を深め、想像力を育み、世界への扉を開く貴重な体験です。
成功のポイント:
- 子どものペースを尊重する
- 楽しさを最優先にする
- 継続的に取り組む
- 完璧を求めない
絵本を読む楽しい時間を過ごすことで、子どもが英語を好きになることを心がけましょう
最初は短時間から始めて、徐々に読み聞かせの時間を増やしていくことが大切です。英語絵本を通じて、お子さんの英語への興味と愛情を育んでいきましょう。
参考情報・関連リンク
- 絵本ナビ:英語絵本の詳細レビューが豊富
- クレヨンハウス:英語絵本の専門店
- Amazon英語絵本カテゴリ:豊富な選択肢と口コミ
この記事が幼児の英語教育に取り組む保護者の皆様のお役に立てれば幸いです。英語絵本を通じて、お子さんの豊かな言語体験と国際感覚を育んでいきましょう。